ハハハハではなく、アアアア
皆様こんにちは。今日は良い天気でしたね!
先程セビリアの理髪師2日目が終演しました。合唱団で参加しております。
今回のキャストは本当に誰も彼も素晴らしいのですが、中々一般のお客様につたわらな凄い点をひとつだけお伝えしたいと思います。
ロッシーニオペラに於いて、アジリタと呼ばれる細かい音符を同じ母音でスタッカート(区切って)で歌う歌唱法を求められる部分があります。
例えばAh.ah.ahという歌詞がある際、咳をする時と同じ区切り方と申しましょうか?声門閉鎖を細かくすることで歌うハハハハという歌い方と、声門閉鎖で区切るのではなく、お腹のコントロールで歌うアアアアの歌い方の2通りがあります。
本当に求められることは、後者のアアアア歌唱なのですが、これが本当に難しい。繋がってしまってはスタッカートにならないのですが、ハハハハではベルカントとは言えないのです。
今回のキャストは皆この技術が完璧で、声門閉鎖ではなく、身体を使って区切っています。
そして、言葉が前に連ねられており、素晴らしいです!
あと3回公演がありますので、ご興味ございましたら是非ご来場ください!